今日は西都山岳会の方々と登ることができた。
V峰のルートをやろうと言われたのでついていく。
取り付きは水場近くのトンネル上から。
取り付きに行くと早速、佐賀の会の方々が登っていた。
登るのを見ているとボルトがえらく遠い。
8メートルくらい上がらないと1ピンが取れない。
落ちたら複雑骨折は免れないだろう。
こぇーよ。
ザイルパートナーは西都山岳会の
K木さんとN村さん。どちらも女性。
とにかくよーしゃべる方々だった。
そしてえらく明るい。
「落ちるかもしらんよ、ハハハ」
って
笑って言うことかいなとツッコミを入れたくなるほど。
1ピッチ目。
V級のホールド、スタンスの豊富なスラブを右上する。
しかしボルトがたった1本しかないよー。
ビレーしていても落っこちないか冷や冷やする。
取り付きは昨日の雨でぐっちょり濡れていた。
ソールをズボンで拭く技を習得した。
2ピッチ目。
核心のハングがびっしょり濡れている。グレードにしてY+。
どうやって越えるねん。
と思ったら、濡れている場所だけボルトにスリングをかけ
アブミ代わりに使ってA0で乗り越える。
それから強烈に傾斜が強い場所を
レイバックで乗り越える。
超怖かった。
それから快適なハンドクラックがあり、
レイバックで快適に直上する。
3ピッチ目。
ピッチの切り方が不自然だったため
5メートルほど登ったテラスで区切る。
4ピッチ目。
快適なフリクションを効かせて登る。
レイバックが決まる。
このルートはT峰南面とは違い
レイバックをよく使う。
5ピッチ目。
ここで初めてリードさせていただいた。
ボルトは普通にあったが
人工壁に慣れていたので
怖かった。
なんとか落ちずにリードできた。
6ピッチ目。
核心の5.10cのスラブである。
とにかくホールド、スタンスが細かい。
めちゃめちゃ細かい爪しか引っかからんようなホールドで
足はフリクション頼みでじわじわ上がる。
怖いのなんの。
右手にカチホールドがあってそれでこらえながら
足をじわじわあげていく。
ほとんどスタンスらしきものはない。
左手でガバを取るまでが非常に厳しかった。
でも5.10cのスラブをセカンドとは言え、落ちずに行けた。
かなりレベルアップしてきたぞ!と思った。
最後は見晴らしのよいテラスに出る。
後ろのパーティが着くのを待って
下山は踏み跡があり、
15分ほどで駐車スペースに着いた。
何か充実したクライミングだった。
教えてくださった
西都山岳会の方々に感謝、感謝。
それまで比叡山と言えば
T峰周辺しか登ったことがなかったが
V峰にも面白いルートがたくさんあることがわかった。
何か新しい領域が拓けたような感じだった。
比叡山 3KNスラブ