TOP ->マルチピッチに挑戦
 1年ぶりにマルチピッチに挑戦しました。
いつもトレーニングしているのはボルダリングです。
ボルダリングだと墜落は日常的なことです。
というか完登できるのは10回に1回という感じです。
「たくさん落ちて上手くなれ」
がボルダリングの基本だと思います。
逆にアルパインクライミングは
「落ちないように上手くなれ」
という感じでしょうか。

 この度、マルチピッチに行ったのは
宮崎県の比叡山です。

 ここはすごい、高度差300メートルくらいの岩壁に
ロングルートがたくさんあります。
岩質は花崗岩系でフリクションがバチ効きです。
近くの鉾岳に比べてホールドがたくさんあって
初心者向けのロングルートがたくさんあります。

 駐車場から取り付きまで5分ほどと
アプローチもよくて
この連休は九州各地から登りに来られていました。

 さて、私が取り付いたのは
TAカンテでした。

 なかなかやさしいルートでしたが
高度感があって
すばらしいルートです。

 もう5回は登ったルートでしたから
余裕がありました。
とにかくロングルートは足を使って登ることです。
これが初心者にはなかなかできません。
どうしても手に頼りたくなります。
だけど手に頼っては300メートルもの長いルートは
登れません。
基本は足です。

 今回はシューズがきちんと合っていたので
楽に登ることができました。

 2本目は第一スラブスーパーでした。
これは比叡山入門者向けの好ルートで人気があります。
高度感があって今回は結構楽しめました。
ロングルートで上達するコツとして2つ目は
ロープの操作を早くするということです。
ロープの操作でもたもたすると時間がかかります。
例えば1回のロープ操作で3分スピードアップするだけで
3分×8ピッチ=24分の短縮になります。
いかにてきぱきロープの操作ができるかが大きいのです。
これは学生時代、よく考えて、部室でストップウォッチで
時間を計測してやったので10年経った今でも
そこそこ早いように思われます。
昔取った杵柄ですなあ。

 今回のロングピッチで分かったことは
上半身の筋力がこの3年くらいですさまじくついたということです。
ロープの操作などでかなり上腕の筋肉を使うのですが
それほど筋肉痛になることもなかったです。
あと体がすごく柔らかくなりました。
「手に足ムーヴ」がすごく普通にできるようになりました。
これはかなりの進歩です。
手で触れた部分は触って形状を確かめられるので
フットホールドとして使えるか使えないかをきちんと確認ができます。
体が柔らかくて手に足ムーヴが無理なくできるならば
これほど確実なことはないと思いました。
体が硬いと手に足ムーヴをしようとすると
無理に足を上げるので逆に体が不安定な状態になり危ないです。
この辺は日々のストレッチの効果がちょっとずつ出てきているのかなと
思いました。

 上達したところ、逆に悪くなったところありますが
少しずつでも変化を感じられて
よい山行だったと思いました。

 
 
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